VOL.117 阪神・淡路大震災とアロマテラピーの関係
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アロマテラピーと地球環境について、今回は「自然災害との関連」に触れたいと思います。
日本で「アロマテラピー」という言葉や芳香浴が広まったきっかけとして、1995年に起こった『阪神・淡路大震災』が関係していると言われています。
当時、アロマテラピーに関わっていた人たちが、被災地にボランティアとして「香りと癒しの奉仕」を行なったのです。
精油を使ってフットバスやハンドマッサージなどを施し、被災地のみなさんのからだと心を癒やしたのだそう。
そういえば……熊本地震のときも、自分たちも被災しているにも関わらず、避難場所や仮設住宅に出向き、アロマテラピーを行なっていたセラピストさんたちがたくさんいらっしゃいましたよね。
わたしも熊本地震の被災者ですが、そういえば当時は「香り」や「癒し」を「自ら求める」なんて余裕は全然なかったことを思い出しました。
香りの効果を改めて知ったのは、被災してから1ヶ月経ったころ。
自宅の片付けも落ち着き、少しだけ精神的にも余裕ができた時期でした。
東京の友人から「お見舞い」として、シャネルの石鹸をいただいたのです。
ギフト包装をあける前からいい香りに包まれ、「ああ、この感じ、すっかり忘れてたな」と、香りの存在をリマインドしたものです。
たかが「香り」、されど「香り」。
香りの持つ力って、苦境であればあるほど、実感できるものなのかもしれませんね。
あのときの、お風呂上がりのようなパウダリーな香り、その優しい香りで心がしっとり潤った瞬間。
いまでも忘れられない熊本地震後の思い出です。
(島みるを)
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