VOL.105 ある女性の思いから…
コラム
現在では、世界中に開設されている「アロマテラピースクール」
このスクールの大きな立役者となったのが、
『シャーリー・プライス』
という女性です。
シャーリーはもともとは美容室を営んでいました。
しかし、母親がリウマチに苦しんでいる姿を見て
「どうにかしてあげたい」
という思いから、アロマテラピーに興味を持ち始めます。
最初は美容室のお客さんに、自分で配合したオイルクリームを
提供しただけでしたが、それが口コミで広がって大評判に。
評判もあって、彼女は家族とともに本格的なアロマテラピースクールを
開校することになったのです。
最初は自宅からはじめた小さなスクールだったのですが、結果的には
9カ国で開校するほどの展開を見せました。
2000年まで校長を務めていたシャーリーですが、年齢的なことを理由に
会社を売却し、第一線から引退します。
このとき、自分の名前を商号・ブランド名にして、その権利を他人に
譲ったため、自分の名前では仕事ができなくなってしまった彼女……。
現在はシャーリーの娘『ペニー・プライス』が
経営する『ペニー プライス アカデミー』を手伝っているのだそうです。
確かに、シャーリー・プライスと検索すると、ブランド名または娘のペニー・プライスの名前が多くヒットします。
シャーリーの名前はブランド名以外ではひっそりとしてしまい、本人の活躍がブランド名の陰に潜んでしまったのは、なんとも皮肉なこと……ですね。
(島みるを)
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