VOL.99 ラテン語2語で🖋
コラム
植物の学名には、属名と種小名の『二名法』が用いられていますよね。
種の学名をつける場合、ラテン語でその属の名と種の名とを組合せて表わします。
この分類系の基礎を作ったのが、スウェーデンの博物学者、生物学者、植物学者『カール・フォン・リンネ(1707〜1778年)』。
「分類学の父」と称されている人物です。
同じ名前の息子と区別するために「大リンネ」と表記されることもあります。
リンネが体系化した二名法は
「すべての生物を2語であらわす」
というもの。
世界中の生物を分類していくと膨大で収拾がつかない数になります。
それらを必ず2語のラテン語であらわすことで、
「どの生物のことをさしているのか」
と厳密に特定できるようになっています。
ラベンダーの学名は「Lavandula angustifolia」、
ユーカリは
「Eucalyptus globulus」
すべての生き物、植物はこのようにラテン語の2語で分類されています。表記の際は、斜体(斜め)に記されているのも特徴です。
このように分類することで、「ラベンダー」「ユーカリ」と簡単な名前ではなく、ほかと混同することなく確実に植物を限定できるようになっています。
分類学という分野があるのにも驚きましたが、確かに分類なくしてはすべての研究が進まないですよね。先人の努力には本当に頭が下がる思いです。
(島みるを)
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