公益社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)総合資格認定校 アロマライセンスカレッジ

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VOL.112 日本における香料栽培のはじまり

島みるをさん

さて、前回までは「日本における香りの歴史」をご紹介し、おもに香木を用いる
『香道』のお話がメインでした。

 

では、日本で「精油」が馴染み始めたのはいったいいつ頃からなのでしょう。

 

日本では明治時代以降に、「精油を目的とした植物」の栽培がスタート
しました。

 

まず、明治時代初頭には、北海道の北見市を中心に『ハッカ』が栽培されはじめました。
ハッカは、昭和45年頃まで農産物として盛んに栽培され、香料の原料として活用されました。

 

『ハッカ油』といえば、夏場の肌に湿布すると「すーっとして気持ちいい!」と
クールビズ・グッズのひとつして話題になっていますよね。

 

また昭和12年には、香料会社が化粧品の香料として栽培することを目的として、
ラベンダーの種子をフランスから入手しています。
日本各地でテスト栽培を行った結果、北海道の富良野地方が、ラベンダー栽培に最適とされ、品質改良や栽培研究がこの地で集約・発展されていったのです。

いまでこそ「富良野」といえば、ラベンダーか『北の国から』のロケ地……
というイメージですが、ラベンダー畑のはじまりは、
「化粧品の香料」の開発だったんですね。

 

振り返ると、明治時代からハッカをメインとして「精油」の利用がなされてきたようで、ヨーロッパほどではありませんが、アロマテラピーは日本でも結構長い歴史を持つことがわかります。意外でした!

 

(島みるを)

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